阿呆の猫飼

何でもかんでも忘れてしまうので、日記書いとこうかな、と思ったから書いてみる。

「白い病」

今日読み終わった本
「白い病」カレル・チャペック


チャペックってすごいなあ。


戦争が始まろうとしているとき、
原因不明の「白い病」が流行し
感染者と死亡者が後を絶たない。
特効薬を発明した開業医は
薬の製造方法を教えることの引換え条件として
戦争をやめることを政府に申し入れる。


ここでは結末までは書かないけど、
コロナウイルスの研究や
ワクチンの製造にも
こんな風にいろいろ絡んでいるんだろうな
と、
憶測を逞しくしてしまう戯曲。




さて。
仕事では相変わらず
トイレも行けない、わんこそば状態。
いや、
行ったっていいんだけど
あっという間に5時間がたってしまう。


暇で気絶するよりいいかな、
なんて、
ドMの私は最近思う。


あまりに疲弊し、
野菜を大量に摂取。
かぼちゃ、にんじん、おくら、春菊。
幸せだ。
この世界に正義があるとしたら
それは野菜かもしれない。


追記
もう一冊、読み終わった本
「これで駄目なら」カート・ヴォネガット

こちらもとても面白かった。
カート・ヴォネガットの、卒業式講演集。
ウィットとユーモアというのは
日本にはないんだろうか。


「彼が言うには、物事が本当にうまくいっているそのときに、ちゃんと気づかなくちゃいけない。偉大な勝利の話じゃなくて、ほんのささやかな出来事のことだ。木陰でレモネードを飲むときみたいな。パンの焼ける匂いとかね。魚釣り。夜、外に立って、コンサートホールから聞こえてくる音楽に耳を澄ませるとき。うむ。キスのあとなんていうのはどうかね。彼はそういうときにはこう声に出すことが大切だと言った。「これで駄目なら、どうしろって?」」

彼というのは、ヴォネガットの「正気の」おじさん、アレックスさん。
そうそう。
ちゃんとセンサーをメンテナンスして、
幸せに気づくことが大事だと
私も思う。