家の外にいる虫はかわいい

今日は鎌倉へ。

名月院で紫陽花を見る、
以外の計画は
とりあえず私にはなく。

すごい人手でしたが、
紫陽花は7分？咲き。
菖蒲も沢山咲いていた。
菖蒲の蕾が
しゅっとして凛々しい。
竹がほんのり冷たくて硬くて清涼だった。
苔がまるでジオラマみたいに
びっしりとふかふか。
切り立った岩に囲まれた
名月院。

鶯が競って鳴いていて
恐ろしく可愛かった。
知らない鳥の声も。

その足で
誘われるがまま
天園ハイキングコースとやらへ。

デートだったからワンピースでしたが
スニーカーで来て良かった。

想像よりハードな山道。
雀蜂がいたり
カミキリムシがいたり。

どこまで続くんだろうと登っていったら
てっぺんについた。

風がびょうびょうと吹いて
爽やかな５月の山のてっぺん。
昨日までの
心の中の重石が
いつのまにか軽くなっていた。

目に入りきらないほどの
緑色。
人間のことだけにかまけていると
心は荒んでくるのね。
自分は
ほんとはこんな世界に住んでいるんだって
時々思い出せば
事態はそうひどくはならないんじゃないか。

多種多様な植生。
土と石と水。
風と日差し。
虫や鳥やリスやおたまじゃくし。
図体ばかりでかくて威張ってるが
重要性では
それらと変わることのない人間。

私が自分の小さい心の中だの
過去のどうでもいいような思い出の
フラッシュバックに囚われて
うっかり忘れてしまっていても
世界は常に
こんな風に営まれている。

素直に清涼に生きよう。
自分以外の何に対しても
自分の浅薄な思いの通りにしようなんて
思わないように
謙虚でいよう。

貨幣経済って
狩りの代わりなんだなあ
と
当たり前かもしれないことを
山のてっぺんでふと思い
降りた先が金欲にまみれた建長寺で
実に愉快。
私の好きな人が
沢山笑わせてくれて
宝物みたいな１日。

ところで。

ねえ知ってる？
鎌倉には喫煙所がないのよ。