阿呆の猫飼

何でもかんでも忘れてしまうので、日記書いとこうかな、と思ったから書いてみる。

動物の一匹として恥ずかしくない生き方

今日は
神奈川県立近代美術館 鎌倉別館に
「フィリアー今 道子」
という写真展を観に行きました。


寡聞にしてこの方のことを知らなかったのですが
とても面白い展覧会でした。


奇抜なのに
奇を衒っておらず
やむにやまれぬオブセッションから
数十年もの間
鰯を重ね合わせ
人形の肌に烏賊を張り合わせている。
すごいなあ。


写真なのに
触った感じや匂いまで感じられるような気がする。
生き物が主体なのに
乾いていて透明で硬質。


他人の情熱的なオブセッション
フェティッシュを覗き見るのって
すごく楽しい。
下世話かしら。


シュヴァンクマイエルアルチンボルド
好きな方は
絶対好きだと思いますよ。


白鳥の剥製とか
海老なんかは
グリーナウェイ監督の映画「ZOO」を
思い出したり。


魚の目玉。
目の見えない蚕。
この人にとって
見るということは
とても重要な事なんだろう。


誠実で真摯な人柄まで想像させる
素晴らしい写真でした。
図録も買ってしまった。



観てて気づいたの。
私の善悪とか好悪の判断の基準て
動物の一匹として恥ずかしくないかどうか、
だったんだなあって。


この写真展に、あからさまに
そういうテーマがあった訳じゃないんだけど。


人も他の生き物も同じなんだから、
不要な傷つけ合いとか、
足るを知らないとかは
生き物として恥ずかしいことなんだな、と。


基本に立ち返って
動物として立派に生きようと思います。
あたし、今年は年女だし。
がおー🐯




※この美術館、
鶴岡八幡宮の隣の裏道にあるんだけど
本日の鎌倉は渋谷並みに混んでました。
元旦とか狂気の沙汰ね、きっと。
帰りは小町通りを突っ切って帰りましたが
若者カップルの集団に阻まれ
なかなか進まず笑

あ、美術館は空いてました。
そしてスタッフの方達が
とても感じのいい美術館でした。
こんなところで働けたらいいなあ(また言ってら)。