阿呆の猫飼

何でもかんでも忘れてしまうので、日記書いとこうかな、と思ったから書いてみる。

求むムーミンパパ

2月に距離をおいた恋人と
先日きちんとお別れしました。


この二ヶ月間、
ぐっちゃぐっちゃの
爆弾のような感情を秘めた自分と
向き合うことに専念しつつ
仕事で意識を飛ばしたりしてましたが、
最後は感謝の気持ちで別れられたので
今は晴れ晴れとした気持ちです。


やりきった。
悔いなし。


そもそも
ムーミンママ(に憧れてる私)が
スナフキン(元彼)と幸せになりたいなんて思うから
おかしなことになるのである。
ということに気づいたので
いい経験でした。


そりゃあスナフキンいたら
好きになっちゃうでしょ。
しょうがない。
まだ大好きだもの。
でもねえ
私とうまくやれるのはきっと
ムーミンパパみたいな
子供っぽくて好奇心旺盛で
感情的で単純で
ロマンチックで勇敢で
怠惰で鈍感(笑)な
ああいう人よね。


スナフキンはね、
ムーミンママがしてるように
時々川原で話したり
ちょっと剣呑な旅の道連れにしたりするくらいが
ちょうどいいのかもね。


自分のこともわかってきて
またちょっと強くなって優しくなって
いい女になったし
良かったじゃない。


と、
すっかり腑に落ちて
やっぱムーミンて偉大だわ
ほんとムーミン谷に住みたいわ
というオチでした。


てことで
ムーミンパパを探しているんだけど
(懲りない女)
どこにいるのかしら。
リアルフィンランド人だと
意思疏通が難しそうだから
和製でいいので
誰か紹介してください笑


ああ、
生きるのってしんどいけど
探し物があると
ちょっとワクワクしますね。


飯田線 秘境駅でお花見の旅 #6おまけ

豊川駅には16時3分に到着。
 

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空いてます。
隣は名鉄豊川稲荷駅。
そちらも今度乗ってみたいですね。
 
 
田本駅を出た辺りで
すでにスマートフォンの充電が10%を切っており
音楽を聴くことも写真を撮ることもままならず。
 
 
モバイルバッテリー、やっぱり必要かな。
写真と動画が優先なので
この旅中、ほとんど音楽を聴けず。
でもイヤホンしてたら
鶯があんなに鳴いてることにも
気づかなかったろうし
良かった面もありますね。
 
 
豊川駅には豊川稲荷というものがあります。
本日はそこに寄り道をしてから帰宅予定。
豊川稲荷についての詳細は
是非Webにてご確認いただきたいのですが
霊狐が沢山いるのです。
でも京都の伏見稲荷
鎌倉の佐助稲荷みたいな神社ではなくて
豊川吒枳尼真天というものを祀っている
曹洞宗のお寺です。
 
 
曹洞宗って禅宗よね。
私、なぜか真言宗禅宗って
ちょっとおどろおどろしくて怖くって。
なんでだろう。
神社にばっかり行っていて
なじみがないからかもしれない。
 
 
自然神とかそういうものなら
多少狂暴だったり
祟ったりしてもそんなに怖くないんだけど。
 
 
日本三大稲荷の一つとも呼ばれているようです。
お狐様、ちょっと怖いけど
やはりせっかく近くまで来たんだから
一度行っておこうと思いまして。
 
 
ただ、スマートフォンの充電がついに0%になり、
電源すら入らなくなってしまったので
写真をほとんど撮れなくて残念。
 
 
駅前はいろんなお店の軒先に
狐のぬいぐるみだのオブジェだのがあります。
豊川のお狐様は商売繁盛の神様というわりに
・・・あ、いや、何でもないです。
 
 
かろうじてスマートフォンの電源が
何とか入った瞬間に撮れた写真。
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狐のおみくじがあったので購入。
2種類のデザインがありましたが
私はかわいい系をチョイス。
 
 
おみくじは大吉でした。
「恋愛:将来幸福になる」
ですって。
前回、出雲大社上総教会でひいた鯛の形のおみくじでも
「恋愛:今はまだ駄目です」
だったので、
もうしばらくすると運が向いてくる様子。
果報は遊んで寝て待ちましょうか。
 
 
豊川稲荷を出たところにあるお店で
娘へのお土産兼今日の夜食用に
稲荷寿司を一折購入。
 
 
お寺が何となく怖くって
案外早く廻れてしまったので
夜ごはんがてら豊橋駅に向かいます。
 
 
豊橋駅スマートフォンの充電ができるところを探しましたが
見当たらず。
豊橋駅内の観光案内所で伺うと
近くには、アプリを読み込む必要のある
レンタルチャージャーの機械しかないそうで。
大型家電量販店もauショップもバスを使わないといけない距離とのこと。
そんなところに行っていたら
帰宅にあと4時間半はかかるので
終電がなくなってしまう。
レンタルチャージャーのある所は先ほど行って試したが
電源が入らないので使えないのだと泣き言を言ったところ、
「それはお困りでしょうから、ほんとはいけないんですけど少しなら」
と、コンセントを貸してくれました。
ぼんやり立って
せめて10%になるくらいに充電できるのを待っていたら
ご当地漫画と多目的スペースという個室まで貸してくれて。
あの時の親切な観光案内所の女性の方、
本当に感謝してます。
 
 
充電待ってるとき
向かいにあるストリートピアノで
野球部の部活帰りみたいな男子高校生が
クイーンのメドレーを弾きまくっていて
それがめちゃくちゃ上手いの!
それを聞いていたら充電が7%に復活。
なにかあった時困らない程度にあればいいので
これでよいだろうと。
案内所の方に感謝をし退散します。
 
 
夜ご飯は豊橋駅前の
「餃子 赤のれん」へ。
餃子の並(餃子7個ともやしとキャベツ)と
キリンラガーの瓶ビール1本。
揚げたみたいなパリッとした厚めの皮の餃子で
割と美味しかったです。
f:id:bewlay:20220402235947j:plainf:id:bewlay:20220403000009j:plain安いよね。 
 
テレビがついていて
久しぶりにニュースを見た。
ウクライナから子連れで逃げてきた女性のインタビューを見て
なぜか餃子を食べながら泣いてしまった。
戦争なんて早く終わればいい。
 
 
次に流れた、
都内のお花見スポットが混雑を極めている、
というニュースを見たときには
「田舎はこんなに空いているのに」
と思いました。
一極集中は花見でも。
 
 
餃子で一杯もできたし
図らずも豊橋駅前でかっこいい建機の写真も撮れたし
さて
ロングシート東海道線で帰りましょうか。
最後につらいところを残した旅程でした。
 
 
でも行ってよかった。
ほとんど喋らず、音楽も聴かず
鶯と木や草と電車の音ばかり聞いて。
心が静かになった。
 
 
初めての一人旅、
歩くペースも、食べる時間も場所も、
旅程を楽しんでもらえているかも
気にしなくていい。
電車ではいつも窓際に座れるし。
すごく楽ちんで自由でした。
こんなに楽しいものだったのね。
次はどこに行こうかな。
 
 
読んでくれた方、ありがとう。
 
 
終わり
 
 

飯田線 秘境駅でお花見の旅 #5

何度も行ったり来たりしているので
大分見慣れてきた風景。
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やっと旅程の最終駅である、田本駅に到着。
こんなに長い路線なのに
一度も遅れませんでした。
予定通り11時47分に到着。
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ホームが狭い笑
コンクリートのダムの壁みたい。


次の電車が13時10分なので
それまで1時間23分ありますね。


ここは駅の入り口に行くのに
20分ほど山道を登らないといけないそうなので
ついでにお隣の温田駅まで
歩いてみようじゃないですか。


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線路の端っこに出口。
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この階段を登って右に。
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撮り鉄の人は
ここに電車が来る写真をよく撮ってるよね。


この道の先が上りと下りに別れてますが
そのまま登っていきます。
そこからは一本道。


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え、けっこうキツイ
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ぜえぜえ
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途中の絶景
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そろそろかな、とおもうと
容赦なく次の上り坂。
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喫煙者の肺が死んでいます。
このあとさらに2カーブほどコーナーリングして
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やっと着いた!
って、
てっぺんじゃないか!
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なんか爽やかな風が吹いて
遠くまで見渡せて
気持ちよくって


がんばって登って良かった!
20分くらいでしたね。
これで翌日はばっちり筋肉痛です。


相変わらず人のいない道路を
温田駅方面に向かっててくてく歩いていると
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有形文化財 田本神社なるものが。
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中は施錠されていましたが
美しくもほのぼのとした空間でした。
空気が違うの。
なんだか暖かくて優しい感じの場所。
ここでも鶯が鳴いているの。


やっぱりこの旅、来て良かった。
去年の秋と冬は
都合がつかなくて来れなかったんだけど
春に来るのがいいよって
神様のアドバイスだったのかもしれないね。


すっかり浄化されて
また歩き始めます。


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ここをまっすぐ…のはずなんだけど
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左に入る道に神様がいるらしい。
「あしがみさま」
と書かれている。


Google Mapさんに聞いてみたところ、
ちょっと遠回りだけど
この道からでも温田駅に着けるって。
次の電車にも間に合いそう。


足の悪い人がお参りに行くところだそうだが、
舗装されているとはいえ山道。
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昨日売店で買った菓子パンを食べつつ
のんびり向かいます。
しかし、ほんとに誰もいないな。


唐突に左に現れたあしがみさま。
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奥方様のかわいそうな歴史が綴られており、
奥さま頑張りましたね、といたわりつつ、
外反母趾と巻き爪と右膝の悪いのを
直してほしいと無理を言ってお詣り。


さて、足も丈夫になったことだし
早足で温田駅へ。
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通学路にも指定されている舗装路で
しかも下りなので余裕でギャロップ


駅前には、やっと見つけた自販機!
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なにしろペットボトル飲料も切らしていて
鞄には日本酒しか入っていないという体たらく。
爽健美茶を補充します。


これで今回の秘境駅の旅程はすべてクリア。
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まだ続きがあってだね。
温田駅から豊川へ向かいます。
三時間かかります。
そのための日本酒です。
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電車で酒盛り。
3両編成が来たので
ただでさえ空いてる電車内が
さらにがらがら。


ここで秘境駅旅の注意事項まとめ。
秘境駅にトイレはないので
必ず電車で済ませること。
・自販機がないので、多めに用意するか
見つけ次第補給すること。


今回は降りませんでしたが
何度も通過した伊那小沢駅
線路脇の満開の桜が美しかった。


このあと中部天竜駅などを経由し
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愛知県内の桜咲く駅を通過し
途中居眠りしつつ
16時3分に豊川駅に着いたのでした。


続く


飯田線 秘境駅でお花見の旅 #4

飯田線の旅の2日目。


夢も見ずにぐっすりと眠り
朝から貸しきり状態で温泉に浸かり
近くの電線にとまったひよどり?と差し向かいで
鳥語のおしゃべりを聞きながら
朝御飯の紅茶とパン。


向かいの少し遠くの道路を
茶トラ🐱がお散歩している。
静かで幸せな朝。


今日は晴れ☀️
昨日食事処のテレビで見た天気予報では
4月並みの暖かさだそう。


仕事の時はだるくてなかなか起きられないのに
すっきりとした目覚め。
いつもどこかしら痛い首回りも痛くない。
人体って不思議だなあ。


改札は一階降りたところだし
のんびりお化粧して
今日の旅程をおさらいして…
ほらねもう電車発車5分前じゃん。
慌ててダッシュで降りて
フロントに鍵を速攻で返却し
(お会計を昨日済ませておいて良かった)
間に合いました、7時52分発の飯田行き。


朝だからか、地元の勤め人風の男女が数名。
皆さん飯田辺りに働きにいくのかしら。


私は金野駅で下車。
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この「金」の字に触れると金運アップという
今時高齢者でも引っ掛からないような
嘘の情報がありますが
触らなかったばかりに貧乏になっても嫌なので
一応念入りになぞったりしておきます。


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誰もいない待合室で諭されます。
ホーム右手に出口。
乗り継ぎの待ち時間は37分。
行ってみましょう。


まずはホームの階段を降りて右手の草の道。
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草深いだけでなく菫がたくさん咲いています。
私の大好きな花。
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できるだけ花を踏まないように進みます。f:id:bewlay:20220401212544j:plain
分かれ道も。


ずんずん行くと行き止まり。
写真左側を
ざざーっと滑り降りれば川原に行けますが
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ここはやめておきましょう。


戻って左手の舗装道。
橋があります。
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橋には「よねかわばし」と書かれています。
天竜川の支流だそうです。


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橋の上で川の写真を撮ったりしていると
枝にせきれいがやって来ました。
カメラをビデオモードにして向けると
羽を整えたり
盛んにおしゃべりしたりして
しばらく逃げずに遊んでくれました。


かわいいーーーー🐦


Twitterに投稿しようとするも
電波が死んでいます。
充電も50%。
大丈夫かしらん。


こんなこともあろうかと
私は旅程の電車発車時刻を
Excelで表にして
オリジナルの遠足のしおりを作成し
印刷して持ち歩いております。
なので、旅程を完遂することはできます。


続いて9時2分発の天竜峡行きで一駅の
千代駅
9時4分着。
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ホームの向かい側↓
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他の秘境駅に比べたら人家はある方です。
雰囲気も明るい。
水仙植えたりしてかわいい。
里山のようだ。


赤い階段があったので上ってみましたが
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どこにも通じておらず
なんか動物の糞に虫がたかっていただけでした。
予想外のものだったので
なんか可笑しくてにやにやしちゃった。


線路が分岐して
片方はこんな風になってる↓
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ここは乗り継ぎが良くて14分しかいられません。
9時18分発中部天竜行きに乗り、
小和田駅へ向かいます。


晴れてるから車窓も美しい。
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小和田駅には10時11分着。
次の天竜峡行きの電車は11時17分。
一時間くらいありますね。


さあ、さんざん写真で見た例のあれらを
私も見に行こうではないですか。


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ホームはこんな感じ。
まっすぐ行くと駅舎があります。
もちろん無人駅、というか、人家もないです。


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ここを進むと
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いらっしゃいませ
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最近取り替えたらしいきっぷ入れ
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机の上の箱には歴代のお客様ノートが何冊も。
1から読んでみたいがそんな時間はない。
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駅舎入口
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3県の境界。
静岡、愛知、長野の矢印看板はなぜか見当たらず。
撤去されてしまったのかしら。

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駅舎前の道を進むと東屋にベンチ。
床になにかとぐろを巻いていてビックリしたけど
良く見たら電気のコード。
電気通ってるのね。
以前結婚式やった時のかしら。


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この辺の山には
ダンコウバイがよく自生しています。


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とはいえ、
今は通行止めになっていて辿り着けないはず。


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例の廃墟1
ブルーシートがかかっており中は見えず。
覗く勇気はない笑
白いランニングシャツのおじさんとかが
ぽつんとしゃがんでたら怖いじゃん。


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例の廃墟2
うん、もうめちゃくちゃね。


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例のミゼット。
ちょっと感動。
こんな水色なんだ笑


誤解されがちだが
好んでいく場所(田舎)に
廃墟がたまたま多いだけであって
とりたてて廃墟を好むわけではない。
あったら見ちゃうけど。
ここ小和田駅みたいな廃墟は
でも鬼怒川温泉の廃墟なんかよりは
ずっと明るくて清潔。


廃墟よりは自然の方が好きです。
散策開始。
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川を左手に見ながら
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ずんずん進みます。


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ずんずん
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熊が出たそうだが
そんときゃそんときだ
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途中、沢も。
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ずんずん進むと
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ここで行き止まり。
いつか直すのかしら。
直ったらまた来てみたいな。


苔や水や高くそびえる木が
なんとも心地よい。
静かで
鳥のおしゃべりしか聞こえなくて。
海もいいけど
山もいいよね。
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駅に戻り
続いては廃墟の裏側へ。
途中スズメバチがおり
3分ほど石化してやり過ごす。


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廃墟の裏手に回ると
こんな沢があり、水に触れられます。
冷たいし綺麗。


ここでお弁当を食べた輩が
ごみをぽい捨てしており腹立たしい。
こういうことをする人間には
一生口内炎に悩まされる呪いでも
かけてやるといいさ。


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とはいえ、
それらのごみもこの風景の一部になって
馴染んでいくんだろうと思わされる強さが
ここにはある。
全く手付かずの自然ではなくて
かつて人の手が加えられ
今もメンテナンスされ続けている
「観光名所としての秘境駅
という環境だからかもしれない。


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駅に戻り
電車が来て
小和田駅を離れます。
来れて良かった。
しかも秘境駅ランキングで3位とれたりするような
有名スポットが貸しきりとは贅沢でした。
来た電車には割りと沢山の鉄道ファンが乗っており
数人降りていったので
ちょうど良いタイミングだった様子。


11時17分発の天竜峡行きに乗り込んで
次は田本駅に向かいます。
11時47分に到着予定です。


続く



飯田線 秘境駅でお花見の旅 #3

一日目の旅程が終了し
平岡駅に併設の
「ふれあいステーション龍泉閣」にて
お泊まりです。
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降車し、ホームから踏み切りを越えると
そこはもう建物の入り口で
ガラスの引き戸を開けて中に入ります。
そこが改札
兼、ホテルのフロント
兼、売店です。
ちなみに建物の2階に当たります。


17時半ごろ入館。
17時で閉まるはずの売店
明日の非常食用にメープル味の菓子パンを購入。
売店の方が帰り支度をしていましたが
売ってくれました。
このパンがなかったら
私は明日の朝から夕方までの食料が
ゼロになるところでした。
危なかった。


他、秘境駅最中とか
パピロ的な懐かしいお菓子、
漬け物など売っておりました。


お酒は売店ではなくて
その横のホテルのフロント脇にある
自動販売機(ビールと缶チューハイ)
及び
ガラスケースの中に日本酒も。
日本酒は喜久水とあともうひとつ何か。
ビールはスーパードライ一番搾り
アサヒ派とキリン派の戦争を防ぎます。
サッポロ派とサントリー派は残念。
私はキリン一択。
お酒のお会計はホテルのフロントにて。


チェックインの時に、鍵と、
ご飯やお風呂の時間などが記載された紙を
いただきます。
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宿泊のお部屋は3階です。
エレベーターもしくは階段で。


お部屋はこんな感じ↓
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洗面所とトイレ↓
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お部屋探検はあっという間に終了。


アメニティは浴衣、歯ブラシ、ヘアブラシ、
T字剃刀、バスタオル、フェイスタオル。
部屋にはテレビと金庫、エアコン、ポット、
緑茶のティーバッグ、ベランダに灰皿。


一人で和室に素泊まりでしたが、8畳でゆったり。
部屋の窓から飯田線のホームも、
入って出ていく電車も見られます。
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ベランダで喫煙可という、
禁煙中の身には辛いシチュエーションですが、
辺りにコンビニもないから
買いに走らなくてすみます。
確かフロントか売店でも売っていたけど
種類も少なく、もう閉まってるかも。


驚いたことにフリーWi-Fi完備。
素泊まりでも、
レストラン(もしくは食事処)があるので大丈夫。
私は清流丼(ヤマメの唐揚げに甘ダレをかけたもの)
と生ビールをジョッキで注文。
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私はあんまりお米をたくさん食べられませんが、
頑張って完食。
美味しかったです。


宿泊者は温泉無料。
温泉はHPによると、
天龍村の「おきよめの湯」から運んでいるそうで、
泉質は
アルカリ性単純温泉
(水素イオン濃度 PH9.5)」
とのこと。
入ってみると、すごいぬるぬる系。
お肌すべすべになります。
気持ちいい。
地元の方も入りに来ている様子。


建物の二階が駅の改札なので、
朝も温泉に入ってぎりぎりまで準備できます。
秘境駅巡りには最高のロケーション。
これで入湯税、消費税込みで
5900円(素泊まりだから食事は別)。
信じられない。安い。文句ないです。
HPには宿泊人数が一人の場合は
1000円増とありますが
請求されませんでした。


また来たいけど、機会があるかしら。
宿の方もお食事処の方も
親切にしていただいて
ありがとうございました。


夜はお酒を飲みながら
その日に撮った写真の整理をしたり
スマートフォンで音楽を聴いたり。

Chasing Sheep Is Best Left to Shepherds

Chasing Sheep Is Best Left to Shepherds

旅先ではステレオがないけど
今はスマートフォンで聴けるから便利。
曲が終わると
しーんと静か。


のんびりしていたらあっという間に寝る時間。
独り暮らし経験もないまま結婚して
離婚してからも子供と一緒なので
こんなに完璧に一人の夜はなかなか経験がない。
わくわくします。
家ではベッドだから
和室でお布団が楽しい。
猫もいないから
寝返りもうち放題!笑
幸せだな。
頑張って働いて良かった。
働いてなかったら旅にも来られないもんね。


明朝はもう一度お風呂に入りたいので
6時前には起きたい。
晴れていたら
きっと星がとてもきれいに見えたことだろう。


目覚ましをセットして
おやすみなさい🌙

続く




飯田線 秘境駅でお花見の旅 #2

引き続き飯田線にて秘境駅を目指します。


天竜峡駅豊橋行きに乗り継ぎ
千代、金野、田本、為栗、平岡、と
降りる予定の駅を通過しますが
通りすぎます。


飯田線は本数が少ないので、
豊橋方面行きと天竜峡方面行きとを
交互に使ってジグザグに移動しないと
効率良く廻れないのです。



たとえばこれはこのあと行った
中井侍駅で撮った時刻表。
乗り過ごしたら大変。


最初に降りたのは中井侍駅
秘境駅ランキングというのは
いろんな方が作ってますが、
2022年度の、とあるランキングでは
全国10位に入っています。
お茶を作っているという噂。


崖っぷちです。
駅の上には人家が2軒。
高齢の男性をお見かけしました。
他に、駅には保全のお仕事の男性が1名。
線路のメンテナンスなのか
土砂崩れ的な何かの対策なのかは不明。
このあともあちこちの駅で
作業員の方を結構見かけます。
お疲れ様です。



駅の目の前はもうそこに天竜川。
桜も咲いていて
この桜に鴬や野鳥がたくさん来ており
野鳥パラダイスの予感がします。
曇ってるのが残念。


ホームの端に駅の出口があるので
行ってみましょう。
住んでる方が沈丁花をお庭に植えていて
満開でいい香り。
大好きな香りです。


こんな上り坂をてくてくと。
振り替えると↓こんな感じ。


5分くらい?歩くと

駅の入り口に。
知らずに来たらわかんないよねこれ。


しかも写真を撮るのが下手くそなため
ずいぶん光が入っちゃってますね。



その先はこんな杉の木立。
時間があまりないので進まず。

こういう写真撮ると鏡に取り込まれちゃいそう
というのは
フリーホラーゲーム実況の見すぎでしょうか。


あれ、そういえば
お茶畑なんてないじゃん。


次の目的地の為栗駅に向かうため
来た電車に乗って車窓を見たら

あった!
こんなところに。
線路から川へ向かう傾斜に
茶畑発見。
ここだけではないのでしょうが
すごいところに作りましたね。
残念ながらこの旅では
中井侍産のお茶をいただく機会はなく。
見かけたら買ってみよう。


天竜峡行きの電車で30分ほど戻り
続いては為栗(してぐり)駅です。
さきほどのランキングでは13位。



道中、車窓より鶯巣(うぐす)駅の駅名。
この駅では降りる予定はないのですが。
駅名のとおりこの辺は本当に鶯が多いの。
鶯の里、とか名乗らないのが謙虚。
でも名乗っていいと思う。


為栗駅からの眺め。



吊り橋が見えますね。
30分ほど乗り継ぎに時間があるので
行ってみましょう。


トンネル!


吊り橋。
かなり頑丈で歩いても揺れません。

↑対岸へ行く側


↑駅を臨む側


駅のホームの向かいに人家が2軒?あります。
吊り橋から先の道路は舗装されています。


下車したのが私だけだったので
吊り橋の上は鶯と私しかいない世界。
天竜川は静かで
流れているのかわからないくらい。
ずっと記憶に取っておきたいような
すごく素敵な場所でした。


でも、ホームで電車を待っていると
鳥の声の他に
パチッ ガサッと音が時々するのね。
こういうところで一番出会いたくないのは
熊でも猿でも猪でもなくて
見知らぬ人間の男性だな、と思いました。


幸い、このあとも
誰か知らない人と秘境で二人きりになることはなく
ゆっくりのんびり巡れました。
この為栗駅のホームにあったお墓に
手を合わせてご挨拶したからかもしれません。
山旅の心得ですね。


さて。
日も暮れかけて来ました。
この他の駅は明日伺う予定なので
今日はここまでとして
宿のある平岡駅に向かいます。


為栗駅からは7分。
17時半にチェックインの予約です。


続く


飯田線 秘境駅でお花見の旅 #1

春のメインイベント。
JR飯田線 秘境駅の旅。
この年で
人生初の一人お泊まり旅行です。


もちろん誰かと行っても良かったんですけど
往路:11時間10分強
帰路:14時間弱
電車にただただ乗り続ける旅なんて
(18きっぷです)
あんまりちょっと誘いづらいよね。


新システム導入により
目眩がするほど忙しくなった仕事でへたばって
終わった恋愛に心を殺されかけて
遅番ばっかりで自炊もできなくて
煙草もやめて
お酒飲みすぎて不安になったりして…


もうこんな毎日嫌!
がピークを迎えていたので
ちょうど良いタイミング。
大好きな春を台無しにしたくないしね。


さて。


初日の天気は曇り。
気温も低めだけど
最高気温は13度程度なので
電車に乗ってれば大丈夫。


6時15分発の電車に乗って出掛けます。
前夜は遅番だったので
4時間しか寝てません。
電車旅のいいところは
車内で爆睡できるところ。


BGMはこれ。

Hey There

Hey There

  • サミー・デイヴィス・ジュニア
  • ヴォーカル
  • ¥255
こういうの聴くと
昔のアメリカ映画のオープニングで
セットの中を歩いてるエキストラになった気分。
楽しいね。


まずは相模線で橋本駅へ。
今回は利用路線がすべてJRなので
18きっぷだけで行けてしまうのです。
1時間4分乗るので
30分くらい眠れました。
寝言言っちゃって恥ずかしかったです。


続いてJR横浜線八王子駅へ。
ちょうど通勤時間帯。
八王子付近も、
車窓から見る住宅街や街路では
木蓮、雪柳、レンギョウ、桜が満開で目が楽しい。
八王子から中央線快速で高尾駅へ。
高尾駅到着が7時56分。


すでにスマートフォンの充電が心もとないので
音楽は消します。


ここからはJR中央本線を乗り継ぎ
辰野まで。
辰野駅直通で飯田線になり
天竜峡まで参ります。
途中乗換駅は
甲府駅岡谷駅


高尾から甲府までは、トイレありロングシート
トイレは最前・最後部の車両にあります。
高尾ー甲府間で1時間36分なので
トイレがあると安心です。


途中、藤野駅付近の車窓から見える山に
ラブレターのオブジェ。
部活に行く男子高校生が写真撮ってました。
後で調べてみたら
緑のラブレターというものだそうで。


この中央本線
東海道線並みにひたすらロングシートなんだけど
乗り慣れてないからそんなに辛くない。
駅名のLED表示も、
延々流れる車内広告もなくて静かでよい。
むかしは全部の車両がこうだったんだよな。


社内放送も適度な音量で、
ソフトな声の車掌さんだったのでよかった。
時々音量調節間違えてる電車ありますよね。
あきらかに地元の人の乗車率が高めなのに、
音が割れるくらいの音量で
次は何駅で何駅には何時何分に着いて
何々駅には何時何分に着いて、
を延々聞かされる電車に乗ってしまうと
かなりがっかりします。
私、自覚ないけど神経質なのかな。
最近流行りのHSPってやつかしら。


あ、猿橋駅だ。
降りてみたい。あの橋見たい。


車内はがらがらで、
トンネルばっかりで、沿線の桜がきれい。
勝沼ぶどう郷駅前の桜が見事。
東山梨駅は梅林?が見事。
しかし甲府の盆地度ってすごいなあ笑
ぐるりと山に囲まれてるのが目視できる。


甲府駅には9時46分に到着。
乗り継ぎの時間があったので
とりむすび弁当とカップワインを購入。


次の岡谷駅行きの電車で食べようと思ったら
ロングシートでした。
残念。
さすがにロングシートでお弁当はちょっとね。
ロングシートですがトイレは付いてます。
今はもう全部の車両に付いてるのね。


10時5分発の岡谷駅行きの中央本線では
日野春辺りから
信州のアルプスの雪山を
車窓から眺めることができます。
山に詳しい人、あれは
八ヶ岳ですか?


ていうか、テンション爆上がり!
長野県だ!!!って。
(正確には信濃境から長野県ですね)。
長野ってテンション上がる。
旅行してるって感じがするの。
雪を被った青い峰。
きれい。
写真ではきれいに写らず残念。


富士見駅では標高956mとの看板が。
あとで調べたら
中央本線で一番標高の高い駅なんだそう。
もうちょっとで1000mじゃないか。
標高10mの湘南に住む身のせいか
電車が進むにつれ
耳の鼓膜がぽこぽこします。


茅野駅では対向に到着した特急あずさから
人がたくさん降りたので
何があるのか不思議に思ったけど
白樺湖とかあっちの方に
バスなどで行けるのですね。
良いですね。
いつか行ってみたいですね。
(→あとでわかりました。諏訪大社があるのね)


岡谷駅には11時41分に到着。
駅ナカNEWDAYSで信州限定ビールを発見。

しかし五種類もあっては悩む。
とりあえず赤い「りんどう」という名の
アルトタイプのビールを選択。


仕方なく待合室でお弁当食べてたら
イルフ童画館の看板が。
武井武雄美術館!
行きたいじゃないか!
そうか、存在は知っていたがここだったのか。
前にかけるさんが行ったって言ってたな。
猿橋からのイルフ童画館
もう一度来るしかない、と
図らずも次の旅の予定が決定。


お弁当は撮る前に食べちゃったよ。
炊き込みご飯のおにぎり2個と
卵焼きと唐揚げと鶏つくねと漬け物。
ザ・お弁当。
野菜ないね。


12時29分発の天竜峡行きの電車は
岡谷駅のゼロ番ホームから発進です。
ゼロ番。
素敵ね。

車内はこんな感じ。

シートはなんとなく草臥れており
背もたれもほぼ直角だけど
ロングシートに比べたら天国。


辰野駅までは中央本線ですが
車両はそのまま飯田線区間に入ります。
同じようなJRの田舎駅が続きますが
面白がって駅名表示などを撮影したりしてました。


元善光寺駅の桜。

ひたすらこんな感じの駅が続きますが
はじめての場所なので目が楽しくて
全然飽きません。


一部
ずいぶん線路がカーブしてるな、
と思って見ていたところが
ちょうどオメガループのところだった。
ダッシュチャレンジすべきだったかしら。


飯田線はおおむね天竜川に沿って走るので
車窓が楽しいです。
しかし天竜川の絶景は
天竜峡駅を出た辺りからが本番です。


天竜峡駅には15時9分に到着。
向かいのホームの豊橋行きに乗り込んで
さっき買ったビールと
おうちから持ってきたミックスナッツで
パーティー
電車にトイレが付いてるから安心安心。
車内は空いてます。


今回の旅のたったひとつの失敗は
ミックスナッツが塩味だったこと。
素焼きが好きなんだ。
間違えちゃった。
塩分摂りすぎは浮腫む。


ちなみに秘境に行くので
遭難しても3日くらいは生きられるように
おやつはチョコレートとナッツです。


ちっとも秘境駅に辿り着けませんが、
続く